ひとりでくらす。

人生で一度しておいたほうがいい!
と私が思うのは「一人暮らし」
(もしかしたら前にも書いたかも知れないけど)


長いのでたたみます(笑)


この春から齢30を過ぎて友人が初めて一人暮らしをする。
すごく不安そうで淋しそうだけどそういうのもひっくるめて、
やっぱりしておくべきだと思う。
私が一人暮らししていたのはもう10年以上前の事だし
当時は学生で、青春まっ直中だったので
最初こそ淋しかったものの、
そんな感情はすぐにどこかへ行ってしまった。
元々引っ越しも多くて新しい土地には慣れっこだったし
親の束縛から解放され喜びの方が大きかった。


まず最初に思ったのは、親のありがたさ。
洗濯とか掃除とかご飯とか…
どれだけ親にしてもらっていたか痛感した。
次にお金。高校の時、バイトはしてたけど
食費とか家賃とか光熱費なんて考えなかった。
だからどうやって工面していくかってすごい問題だった。
何をカットするかと言うと、結局食事と趣味だ。
閉店間際のスーパーで豆腐だけ買って
光熱費勿体ないから真冬なのに冷や奴とか。
当然薬味もないので醤油だけぶっかけて食べる。3㎏やせた。
本が好きだったけど買えないので大学の図書館の常連になった。
漫画も読みたかったけど買えないので、逆に持ってるの売ったくらいだ。
基本的に病院は行かず自然治癒だったし、
バイト先の余り物とか遠慮など皆無で貰って帰ったなー…。
お金に余裕があったら本を買い戻すか(質入れか!(笑))
酒を飲むかというどうしようもない学生時代だったな…うんうん。


おっと、話がそれた。
一人で暮らすと、家に人が来やすくなる。
実家だからと敬遠していた友人もそうだし、
何より「実家だからと呼べなかった自分」がいなくなる。
みんなに来て、来て!と言えるようになると
不思議と交友関係が広がって、世界が広がる。
見たことない所にドライブに連れていってくれたり、
真夜中に遊びに来て酒を飲んでいったり、
不在の時に勝手にあがり込んで泊まっていくヤツがいたり
(暗証番号キーだったので知ってる人は勝手に入れた)
恋もしたし、喧嘩もした、慰め合ったり慰めたり。
好きでもない男のくだらない話も聞いたし、
好きな男が部屋に来たときのときめきったら
誰かと住んでいたんじゃ絶対に味わえない人生の美味だ。


たった5.5畳ワンルームの小さい箱の中に私のすべてがあった。
親も姉妹も友達も恋も学校も笑いも涙も怒りも絶望も諦めも。
ああいうのは誰かと住んでいたら味わえない。
一人だから、一人の時間があったから噛みしめられたし
引き立てられる時間だったと思っている。


友人にもそういう機会になるといいなーと思ってる。
最初は慣れなくて戸惑うこともあるけど、
せっかく味わえるチャンスなんだし、
とことん味わい尽くして今以上にいい女になるといい。