残骸。

私の物語の制作は
まったく全体像が見えないまま
乱暴に書き出すので
完結しないまま放置されているものが
PCの中に山のように眠っている。
大抵の場合、
あのキャラにこの一言だけ言わせたい。とか
このフレーズを使いたい。とか
そういうピンポイントで物語を作るからで
結局、そのポイントを通過したら
着地点を見失って、書ききれないで終わる。
なんとも勿体ない事だと自分でも思う。
本来ならば、明確に書きたいテーマや
起承転結であるとか着地点だとか
物語に必要な最低限のハードルは
書き出す前にクリアすべき事であって
書きながら考える、では遅いのだろう…
というのは分かっているものの、
ついついピンポイント執筆になってしまう。


創作サイトさんの多くは
連載という形で話数を重ねていて
過去最高5話(佐伯誕)しか続かなかった私には
その方々は文筆家と呼んでも差し支えないレベルだ。
どうしたらそんなに長く話を書き
なおかつ関連性を持たせ、
納得する着地点を探し当てられるのか。
私は書きかけのテキストを抱えて呆然とする。


何故こんな事を書いたかっていうと
答えは至極簡単である。


情けない事に今日もまた、
書きかけのテキストを産んだのだ。