酷いはなし。


久々にこのタグつけたなぁ…すいません。
昨日、カレーを作りながら、小話が浮かんで
ちょろっと書いたけど、着地点見いだせなかったw
ちなみに瑛がちょっと最低男的なかんじ。
さわりだけ、ちょろっとね。


小話ココカラ↓



大学内では有名な話。


女の方から声を掛ければ誰でも食べるけど
自分からは決して声は掛けない男。
来る者拒まず去る者追わず。一夜限りの逢瀬だけ。
特定の相手は作らない。同じ女と二度寝ない。
「据え膳食う男」それが彼、佐伯瑛のニックネーム。


彼の話になると必ずその話題が付随する。
だけど構内で見掛ける彼はいつも一人で
友達と連んでいるわけでもなく、淡々と授業を受け
休み時間は日当たりのいいベンチで本を読んでいる。
時々、女の子と並んで学校を出ていく事もあって
背中を見送りながら、ちょとだけ胸を痛めた。
私は、彼に恋をしていたから。


少しでいい、彼の記憶に残りたい。
そう思って、私は今、彼の前に立っている。


「あの」


いつものベンチに腰掛けていた彼に声を掛ける。
彼は読んでいた本から目を上げると、私を見た。


あ。初めて、目があった。


彼は私の頭の上から足の先までしげしげと眺めると
読んでいた本を閉じてにこりと笑った。
その笑顔は、全てを見透かしている感じがして
少しだけ、ほんの少しだけ恐かった。


「何かな?」
「あの、お願いがあって」
「オレに?」
「そう、あの…」


覚悟を決めて来たはずなのに、少しだけ揺らぐ。
喉がからからに乾いて、めまいを起こしそう。
言いよどむ私を見て、彼が言った。


「据え膳?」
「えっ…」


言い当てられて顔を上げると、にやりと笑う彼がいた。
いたずらっ子みたいな顔に、少しだけ胸が鳴る。


「違った?」
「…違く…ないです」


否定するのがやっと。
そんな私を見て、彼は携帯を取り出すと操作ながら言った。


「今日でいいの?」
「え、あ、はい」
「じゃぁ連絡先だけ教えておいて」
「は、はい」


慌てて鞄から携帯を取り出す。
赤外線通信で彼に連絡先を送りあう。
私の携帯に彼の名前が登録された。
なんだか、信じられなくて携帯をきゅっと握った。


「オレ、午後1コマ残ってるんだけど」
「わ、私はもう…終わりで」
「ふーん、じゃぁ終わったら連絡する」
「は、はい」


頷くと、彼はぷっと吹き出し


「そんなに緊張しなくても」
「き、緊張しますよ!!」
「自分で誘いに来といて、変なヤツ」


彼はそう言いながら立ち上がると、
私の髪をくしゃりと撫でて笑った。


「じゃ、あとで電話する」
「ハイ…」
「それまでに、その緊張なんとかしとけよな」
「ハ、ハイ!」


彼は私の返事にまた吹き出すと
肩を揺らして笑いながら言った。


「次会う時は、敬語ナシで。じゃぁな、あかりチャン」


名前を呼ばれてどきん、と心臓が跳ねた。
やっぱり好き。彼の事がすごく好き。
でも、今日で最後にしよう、この恋心は。
ふわふわと浮いて誰の所にも留まらない彼を
ずっと好きでいるのは、もう疲れたの。
ごめんね、私の恋心。
でも、最後に、とびっきりドキドキしよう。


私は、校舎に消えていく彼の姿を見送りながら
そんな事を思った。




小話ココマデ↑


言い訳のコーナー☆
瑛は高校時代デイジーに振られてる設定。
大学も結局デイジーと違うとこ行った。
やけのやんぱちで大学でびゅー。
元々顔がいいからモッテモテ!イエァ!
でもデイジー忘れられないから特定の女イラネ。
そして今回登場したあかりチャンが
瑛の新しいデイジーになるんだぜえええ!
(瑛を振った高校時代デイジーは「小波みなこ設定」)


という設定があってのお話です。
でもなんかもうとっちらかっちゃって、テヘ!
しかもこれもぶっつけで書いたので校正とかしてないしー
お目汚しでマジですいません(´・ω・`)
久々に書く文章なんてこんなもんです…。