道草系男子!


植物図鑑

植物図鑑

事業の主催者側というのは研修中は
意外と暇な時間が出来るんですよ…
とくに裏方専門事務サイドは。
というわけで空き時間に読み始めたら
面白くて帰宅後も延々読んじゃって、
結局1日で読んじゃったYO!


山菜取りは昔、伊豆に住んでいた頃、
春先になるとこぞって出かけて採ったけど
こんなに美味しそうには映らなかった。
でも、大人になると山菜の美味しさが分かる。
今もし、イツキの様に山菜を美味しく、
かつ知識と共に振る舞ってくれる人が居たら
そらもうあんた、ぐっとくると思うんですよ!


内容はベタ甘道草系落ち物恋愛小説…かな。
主人公のさやかは家の前で行き倒れていた
青年・イツキを拾う(この辺が落ち物系)
「躾の出来たよいこです」と自ら言うとおり
一晩寝床を貸したけれど、甘いこと等一切なく、
差し出されたのは冷蔵庫の中の余り物で作られた朝食。
胃袋を鷲掴みにされたさやかは同居を持ちかけ
いくつかの決め事をし、イツキと同居する事に…。
さやかは山野草に詳しいイツキに少しずつ惹かれていき、
同時に少しずつ山菜や野草、料理の知識を覚えていく。
焦れったいような同居期間を経てちょっとした事から
ベタ甘展開になだれ込んでいくのですが、
冒頭からイツキが居なくなってしまうことは
さやかの言葉で語られているので
それがいつのなのか、こちとら気が気でない!
そしてそれは、ある日、唐突に、呆気なくやってくる。
それからの日々がもう…ね…泣ける!!
一番やばかったのは、さやかがみそ汁を
毎日毎日繰り返し作る所。あれはだめだよー。・゚・(つД`)・゚・。


やー、ベタ甘だけどそれだけじゃない。
お腹がぐうぐう鳴っちゃう、
妖怪アパートの飯時か!?ってくらい。
最後にイツキのレシピも載っているので
山菜好きな人も是非どうぞ!
しかし、最近泣いてる読み物って有川浩ばっかだなw